自転車のコンポーネントって何だろう?解説
クロスバイクの初心者からちょっとはみ出た中級者知識。
スポーツ自転車のグレードのひとつの指標になるパーツ用語にコンポーネントという言葉があります。
クロスバイクを調べて行くうちに「コンポーネント」という言葉にぶつかると思いますので、クロスバイク初心者の方への基礎知識・入門知識として解説します。
このページの自転車&クロスバイク話
初心者がこだわる必要は無し
ギアのセット・規格シリーズもの
交換・改造する必要も無し
シマノ・カンパニョーロ・SRAMのコンポーネント
初心者ナビらしからぬ領域の解説です。クロスバイクを買おうとしている自転車初心者がコンポーネントについて気にして選ぶ基準にする必要はないと思います。
ロードバイクなら少し勉強しておく必要もあるかもしれませんが、乗った事がない初心者ならば頭でっかちにコンポーネントにこだわらず、クロスバイクのスタイルや価格で初めての1台を決めるのがベストと言えるからです。
コンポーネントって何ですか?
『昔話風』に説明します
なぜ昔話風にするかと言えば、深く追及されにくいスタイルが昔話風。桃から桃太郎が生まれても誰も突っ込まないのと同じ。
では、はじまりはじまり~ ( ˘ω˘ )
むかーしむかしの事じゃった。
自転車の変速パーツは、……簡単に言うと、規格化されていないバラバラなパーツ同士を組み合わせて滑らかに変速できるポイントまで微調整して、やっとこさっとこセットアップしているような状態だったそうな。
それを「シマノ」が最初から互換性をもたせた自転車部品を開発し、「セット物」として変速機構パーツを世に送り出したのじゃった。
こうすることで、あらかじめセットで設計・出荷されているパーツなので調整は楽になり、修理にも部品の調達や互換性が研究された代替パーツが使えるなど、シマノが名付けた「コンポーネント」の概念とシステムが世界的に標準の方式となっていったのじゃった。
※【 コンポーネント(component) 】
構成要素をなす各部分。また、独立した各部分の組み合わせで一つに構成できるようにしたもの。---大辞泉(国語辞書)より。
…と、いう昔話風の説明でお分かりいただけたでしょうか?(;・∀・)
それでは、コンポーネントの概念に触れたところで、そのコンポーネントのグレードを見てみることにしましょう。
コンポーネントは、ギアセットの名前(総称)
代表的なコンポーネントメーカーは日本の「シマノ(SHIMANO)」と、イタリアの「カンパニョーロ(Campagnolo)」、アメリカの「SRAM(スラム)」があるそ~な…
シマノ(SHIMANO)のコンポーネント
それでは、コンポーネントの概念に触れたところで、そのコンポーネントのグレードを見てみることにしましょう。
上から高級パーツになります。
クロスバイク初心者ナビのクロスバイク…ある年のジャイアントエスケープR2で、スペックを見ると…
【ギアクランク】SHIMANO ALIVIO 28/38/48T/CG 170mm、【リアディレイラー】SHIMANO DEORE
…と、なっていました。
つまり、駆動・変速系はマウンテンバイクのギア(コンポーネント)が組み込まれているということがわかります。
スラム(SRAM)のコンポーネント
続いてアメリカのパーツメーカー「SRAM」。
「エスラム」ではなく、『スラム』と読むようです。
上から高級パーツになります。
カンパニョーロ(Campagnolo)のコンポーネント
カンパニョーロはイタリアの自転車パーツメーカー。
上から高級パーツになります。
…ほら、「だからどうした?」という感じでしょ? (;・∀・)
それ以上突っ込まれても困るので昔話風にざっくり解説したわけです。
自転車初心者はコンポーネント関係無し
高い自転車・レースうんぬんのパーツ
クロスバイクのカタログ等のスペックを読みとって「へぇ~16万円でもコンポーネント的には中堅クラスなんだ…」という情報はつかめるのですが、だからと言ってSORA(ソラ)であってTIAGRA(ティアグラ)のコンポーネントじゃないから買う気になれない…という初心者はいません。
クロスバイク初心者ナビのコンポーネントは、フロントのクランクセットが「Alivio」で、リアのディレイラーが「Deore」の模様。
バラバラじゃん!…と、ツッコみそうになるかもしれませんが、そういう意味のセットではなく、すでに多くのパーツが使われている部分(=リアディレイラーやクランクまわりのパーツ)がシリーズ的な規格になっています。
もし、リアディレイラーが壊れたら、リアディレイラーを交換すればいいわけです。
※【 コンポーネント(component) 】
構成要素をなす各部分。また、独立した各部分の組み合わせで一つに構成できるようにしたもの。
…ですね。
MTB系はローギアがある=前3枚
フロントの歯車の枚数で系統がわかる
ロードバイク系とマウンテンバイク系の違いってなんでしょう???
それはたぶん、スプロケット(歯車)の枚数の違いを特化・最適化させた系統の違いなのかもしれません。
本格的なロードバイクのフロント側のスプロケットはほとんど2枚構成です。
ロードバイクの場合、最高速重視のギア設定なので、高速側のギアのみで2枚です。
一方、マウンテンバイク系のコンポーネントのクランクスプロケットの枚数は3枚。
MTBは山道(坂)を登っていく自転車のため、漕いでも漕いでも進んでいないくらい軽い低速ギアがあるため。
街乗り重視のクロスバイクの場合は、歯車が3枚あるMTB系コンポーネントの自転車の方が実用的かもしれませんね。
以上、昔話風から始まったコンポーネント・変速系のかんたん解説でした。
解説はしましたが、クロスバイクを初めて買おうとしている人がコンポーネントのグレードについて気にする必要はありません。